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等圧工法CONCEPT

ガスケットから見た等圧工法

  1. 等圧工法理論の概要
    接合部を完全に塞ぐクローズドジョイントに対して、接合部を外気に開放させ、接合部にいったん侵入した水を外部に排出する。
    建物の外部と内部の間に同圧の空間を作り、水が内部に侵入する力を緩衝させて水を排出させる。
    水密ラインと気密ラインを分ける。(水密、気密要素の分離)
  2. 等圧工法のメリット
    メンテナンスフリーと長期耐久性が期待できる。
    大型の建築物で採用すると、生産性の向上や水密性の長期耐久性が期待できる。
    カーテンウォール方式で等圧工法を採用すると、外部作業が不要になる。
  3. 用語の解説

No 名称 内容
@ レインバリア 外気と等圧空間との間に仕切りとして介在する。水をきる。
材質:EPDM,CR
A ウインドバリア 等圧空間と室内との間に仕切りとして介在する。気密を保持する。
材質:シリコーンスポンジ (PC用は耐火性が必要)
B 等圧空間 レインバリアとウインドバリアにはさまれた空間。
C 空気導入孔
(等圧孔)
等圧空間に外気を導入し、等圧空間内と外気圧を等しくする開口。レインバリアに孔をあける場合が多い。
D 排水機構 等圧空間内に入った水を排出する機構。空気導入孔を兼ねる場合もある。
E 気流阻止材
(区画フサギ材)
等圧空間内に入った水を排出する機構。空気導入孔を兼ねる場合もある。
隙間比 空気導入孔面積Aとウインドバリアの隙間面積A1との比
K=A/A1
限界差圧 外気による雨滴の横移動を抑えることができる外気圧と等圧空間内気圧の最大圧力差。
隙間面積 ウインドバリアに生じる隙間の総面積A1。想定隙間0.05×目地部の長さで求める。
流量係数 空気が等圧空間を流通する際、壁面の抵抗により断面積の何割かは損失があるという考え方に基づき決められる係数。通常0.6〜1が採用される。

*【図−1】参照